アフィリエイト業界全体が厳しい昨今、VODアフィリエイトも例外ではなく、悲観的な未来しか待っていません。
今後のVODアフィリエイトでは、特に「海外ドラマ」ジャンルで稼げなくなることが予想され、それは人気動画配信サービス(広告主)がそもそもアフィリエイト広告を出していないことが理由のひとつに挙げられます。
この記事では、「海外ドラマ」ジャンルで稼げなくなる原因と、「今後どうすればいいのか?」という代替え案について解説していきます。
「海外ドラマ」アフィリエイトの現状

「海外ドラマ」ジャンルのアフィリエイトが今どうなっているのか?
一言で言えば、結構厳しいです。
理由は、ドメインパワーの強いサイトが個人で稼げていたキーワードにもバンバン記事を投下しており、すべて上位表示されてしまっているからです。
具体的に言うと、「作品名+無料」「作品名+視聴」などのキーワード。
これらのキーワードは成約しやすいキーワードで、とくに人気作品の場合は、これらのキーワードで検索1位に記事があると、数十万、数百万円単位で稼げます。

ドメインパワーの強いサイトはあまりこれらのキーワードを狙っていなかったのですが、最近はこれらのキーワードも狙いにきており、上位を独占している傾向があります。
- 企業ドメインのサブディレクトリで運営されているサイト
- 昨今、これらのキーワードで上位表しているのは、違うジャンルで運営しているドメインパワーの強い企業ドメインの「サブドメイン」で運営されているサイト(記事)です。現状、これらのサイトが検索結果で無双しており、記事内容が薄くてもドメインが強いため検索上位を独占してしまっているのです。
個人のサイトでも、1つの「海外ドラマ」に特化しているサイトなど、ドメインパワーがある程度強いサイトであればギリギリ戦えますが、このままGoogleのドメインパワー重視のアルゴリズムが続けば、完全に稼げなくなるまでは時間の問題です。
今後の「海外ドラマ」アフィリエイトはどうなる?

今後は悲観的な未来しか待っていません。
理由は以下3つ。
- 魅力的な作品がなくなってきている
- おもしろい作品はNetflixにある問題
- Netflixは広告がなく、Disney+もクローズド案件

とくに一番最後は、アフィリエイトを取り組むうえで深刻な問題です。
魅力的な作品がなくなってきている

昨今の海外ドラマ界を見ていて、おもしろくて魅力的な作品がありません。
話題になる作品もなければ、人気作品と呼べるものもないですよね?
一昔前なら『プリズン・ブレイク』があり『ウォーキング・デッド』があり、ほかにも社会現象になるおもしろくて魅力的なドラマが多数ありました。
しかし、最近はそのようなドラマは全然聞きません。日本に入ってこないだけではなく、アメリカなどでも誕生していないのです。
人気作や話題作、おもしろい作品がなければおすすめのしようがないですし、多くの人が観るようなドラマじゃないとたくさんの件数も獲得できず、結果的に稼げません。
おもしろい作品はNetflixにある問題

テレビが制作するドラマは魅力的でない一方、おもしろい作品はNetflix(ネットフリック)で誕生しており、最近話題になるドラマもすべてNetflixといっても過言ではありません。
- なぜNetflixはおもしろい作品を作れるの?
- Netflixは独自の資金で作品を制作しているからです。つまり、世界中の会員から集めたお金で制作しており、スポンサー企業からお金をもらって制作しているわけではないため、スポンサーへの配慮や規制に過剰にならなくて済むのです。

スポンサー企業からお金をもらって制作すると、内容や表現に規制があって自由に制作できず、結果的におもしろい作品が生まれないんですよね。これは昨今の日本でも起こっていますが、米国のテレビ・ドラマ界でも同じことが起こっているのです!
Netflixは公共放送ではないため、作品を視聴したい人だけが観ればいいだけで、いつでも解約できますから、内容や演出にそこまで配慮・規制する必要はないわけです。
Netflixは広告がなく、Disney+もクローズド案件

おもしろい作品を多数輩出しているNetflixですが、残念ながらアフィリエイト広告を出しておらず、配信されている作品を紹介したとしても1円も手元に入ってきません。

Netflixの作品を紹介してもお金にならなければ、紹介する意味はありませんよね!
Netflixのアフィリエイトをやりたい人は多いですが、Netflixが今後も広告を出すことはないです。広告を出さなくても着実に会員数を増やしていますから、わざわざな無駄な広告費をかける必要がないのです。
- アフィリエイト広告を出すと、質の低い登録者が…
- アフィリエイターが紹介すると、どうしても質の低い利用者を集めてしまいがちですし、稼ぐのが目的なのでそのような訴求をしてしまいがち。1作品だけ観て解約してしまうような、質の低い利用者の獲得に広告費を掛けたくないのが、Netflixの本音ではないでしょうか?

その代わり、Netflixはテレビやネットには広告を出していますから、ほかの動画配信サービスのように、広告費を垂れ流すようなことはしないということです!
今後VOD業界(特に海外ドラマ)は、NetflixとDisney+の2強になる可能性が高く、海外ドラマで稼ぐにはこの2つどちらかの広告が必要になるわけです。
現状、Disney+はアフィリエイト広告は特定のASPで出しているものの、残念ながらクローズド案件となっており、誰もが提携できるわけではありません。そして、まだ日本での認知度が低いため現在は広告を出していますが、将来的にはNetflixのように広告を出さなくなることも考えられます。
【関連記事】提携可能!Disney+(ディズニープラス)を扱うASPの紹介【VODアフィリエイト】
特に、Disney+はサービス内容を含め、Netflixの真似をしている印象がありますから、Disney+のアフィリエイトもいつまでできるかわかりません。
VODを今後もやるなら国内コンテンツか韓流

今後VODアフィリエイトをやるなら、以下のジャンルで訴求するしか生き残る道はありません。
- 国内映画
- 国内ドラマ
- 韓流
結局、日本人には海外コンテンツよりも国内コンテンツのほうが需要がありますし、需要があるということは、それだけ利用者も多いので稼げる金額も違ってきます。
また、昨今はテレビであまり放送されなくなりましたが、「韓流」も女性を中心に未だに大人気で、動画配信サービスではたくさん視聴されているジャンルでもあります!
動画配信サービスとテレビ局が提携している

動画配信サービスには、テレビ局が運営しているサービスや提携しているサービスがあります。
- テレビ局と関係がある動画配信サービス
- 「Hulu」は日本テレビ傘下の会社が運営していますし、「TELASA」はテレビ朝日とKDDIの合弁で設立された会社です。
国内作品の場合、テレビ局で放送された番組が動画配信サービスで配信されますので、系列の動画配信サービスで紹介することでアフィリエイトできるわけです。
ネット時代になった今でもテレビは多くの人に視聴されていますし、Twitterのタイムラインを見ても、いつもテレビ番組が話題になっていますので、テレビが完全に終わることはありません。

テレビや動画配信サービスが存在しており、アフィリエイト広告を出し続けている限りはアフィリエイトできるわけですから、国内作品は「海外ドラマ」と比べると安泰と言えます。
まとめ

VODアフィリエイトのなかでも、「海外ドラマ」ジャンルは今後稼ぐのが難しいことを解説しました。
理由は、NetflixやDisney+の2強となっている傾向があり、どちらも広告を出していないか限定しているからで、今後はどちらもアフィリエイト広告を出さなくなる可能性があります。
もしこの先VODアフィリエイトをやるなら、「国内作品」や「韓流」を攻めることがおすすめ。需要はずっと続きますし、アフィリエイト広告もなくなる確率が低いからですね。
アフィリエイト業界は決断の速さが重要ですので、現在「海外ドラマ」を主に扱っている場合には、早急な方向転換が必要かもしれません。